PIKA★★NCHI DOUBLE

名曲です。


嵐ファンの皆様はこの曲がどんだけ名曲でどんだけ素晴らしいかはよーくわかってらっしゃると思います。この曲について書くなんてのはおこがましい!とさえ思ってしまう様な名曲です。アンコールの最後に来ちゃってもいいくらいの曲ですからね。この曲に一回浸かってしまったら「生で見たい!」と必ず思ってしまうんではなかろうか?そしてコンサートでこの曲のイントロを初めて聞いたら必ずぶっ倒れるか涙が出てしまうじゃないか?と思う様なもう語りつくせない程の名曲です。


しかし面白いのが名曲っぷりと反比例するかの様な無名度。嵐シングル23曲中売り上げ21位って。。。。だーいぶ下ですよ。この名曲が。
この名曲ぶりにしてこの無名度。ある意味すごい。まぁ出した時期とタイトルが悪かったんでしょうな。嵐の人気がそこまで無くてぐっとこらえて淡々とがんばってる時期だったし映画のタイアップだったからタイトルがこんなに名曲じゃない様なタイトルだし。。。
PIKA★★NCHI DOUBLEって聞いてファンじゃない誰が聞こうと思うだろうか?★とか入っちゃってるし。。。。PIKANCHIもDOUBLEもわかんねーよ、って話ですよ。ファンじゃない人が見たらふざけた曲だろうなーっていう、一歩間違ったらそういう感想さえ持ってもらえないくらいスルーされそう。。。笑


まーでもとにもかくにも名曲なんだわな。嵐ファンじゃない人でも稀にこの曲の名曲ぶりにやられてる人はいるからね。ネット上の書き込みでもたまに見つけるし、そういう人。「何、この名曲?」みたいな。。。。


嵐の曲って「名曲!」って言う表現が合う曲があんまり多くないっていうか、「かわいい」じゃの「かっこいい」じゃのはいっぱいあるんだけど「名曲」って言う表現とはちょっと違う感じの曲が多い気がします。
その中でピカダブさんは完全に嵐名曲扱いですね。


名曲視点からレビューをしてきますが、まずですね、名曲と呼ばれているものはだいたい曲そのものが素晴らしい。歌い手の歌手が誰だろうと関係ないくらい曲そのものが良いって事です。ピカダブも例にもれず曲が素晴らしい。
音楽理論的にもシンプルなコード進行。リズムも一定で変則的な訳でもなくそしてそこに乗る無駄のないかつ情緒的なメロディー。この曲はピアノでバラード風に弾いてもオーケストラで弾いてもどんな形でアレンジしても恐らく素敵です。


何故なら名曲だから。


そのくらい素晴らしい曲に他のナイスな要素もいっぱい絡んでこの曲は最高なんですがその要素、結構あるんですよ。


まずは歌詞。
これはもうねーーーこの曲に一回ははまってしまった人はみんな知ってる事ですけど素晴らしい歌詞なんですよ。もう、本当いい!!まじやばい!!
多くの人が通った事がある大人になる、旅立ちとかがテーマなんだけどそこに絡む色々な感情がうまーく歌詞に出てるのさ。で、普通の旅立ちの歌って夢とか希望とかに溢れている曲が多いんだけどピカダブは逆に切ない所に焦点を置いて書いてあるんだよね。「せめて今だけは消えないで」とか「たとえ今だけと分かっていても」とかさ。焦ったり迷ったり不安になったり旅立ちの周りにあるネガティブな気持ちを凝縮した歌詞。でもこういう事はみんな多かれ少なかれ経験しててそういう焦燥感がまた曲のスピードとかアレンジとマッチしてたまんないんだよね。


そしてサクラップ。これほーんとヤバイ。
もう今回のレビューは「名曲」と「ヤバイ」って言い続けちゃいますね。翔くんのラップの中でピカダブがおそらく一番好きです。すごーく感情的じゃないですか?感情むき出しで自分に厳しく、もう切ない顔の翔くんしか想像できない感じ。大人になっていく事に対しての不安がすごい翔くん視点で書いてあって胸がしめつけられそうですよ。
しかもコーラスとラップの掛け合いもなかなか他では見られないよね。コーラスもハーモニーが綺麗。ラップもハモってるし!!ラップハモリですよ!!!神ラップ!!!やっぱ一番好きかも。語彙もサエサエだし。「あかさたな」とかなかなか書けないですよ。「長針と短針」も然り。



そんでもってこのすんばらしい歌詞&ラップをあの若い嵐が勢いで歌い上げるスピード感。あえて誰かがすごく強く目立つわけでなく5人で一つのグループとして歌い上げるまとまり。サビなんてずっと5人で歌ってるし。間奏の所のソロ以外では誰かのソロがすごく盛り上がるって感じじゃないもんね。


一番、二番は基本はソロはなしめで5人で歌い上げる。で翔ちゃんの素晴らしいラップ。そこからの一人一人のソロがまたぐっと来るんだよ。曲のアレンジも素晴らしくて。

「動き始めた列車の中にいつでも君はいるかな?」のあーばさんとこと「あの時あの場所でまた会えるかな」の翔くん所はストリングスとギターでしっとりと。「信じ続けた瞳の奥にいつでも僕はいるかな」の潤くんと「海辺に咲いた花の様にたくましく」のニノの所でベース、ドラムが入って少しスピード感がついて。ここまでの4人はしっとりと歌っていてその4人分を背負うかの様にして大野智、リーダーのソロですよ。ストリングス、ギターと曲が一斉に盛り上がって高音から入る「ずっとこのまま光よ 僕らの未来照らして。」勢いをつけて一気に歌い上げて、しかもこの存在感。さすがリーダーだよ。曲も最高潮に!!!で5人で!!5人で!!!!「高く舞い上がれ」ですよ。。。もう神すぎる。この曲、本当に名曲。。。。涙出そうです。(今聴きながら書いてるので。。。)

私本当にここの流れが好きです。4人が淡々と土台を組んだ上で大野智がその上で、決して一人で立っているのではなく、4人が作った物の上に立って一番最高のパフォーマンスを見せる、っていうここの流れがね。もう本当にたまらん。たぶんここの大野ソロを他の4人もすごく好きなんじゃないかなーとなんとなく思ってしまいます。



曲のアレンジも好きです。名曲さが目立つ様に割りとシンプル。基本のバンドスタイルでああるギター、ベース、ドラムっていうものがまずあってここは本当にシンプルなアレンジ。でそこにストリングスですよ。ストリングスが本当に幅を広げてくれてる。ストリングスのメロディーが本当に素晴らしい。「虹の彼方へ」にも見受けられるストリングスの仕事のしっぷりですよ。


この曲は本当に丁寧に作られていると思うし名曲としか言えません。これは今嵐がタイトルを変えて(もうちょっと大衆受けするタイトルね。。。笑)売ったらすんごい売れちゃうと思うよ。21位がなんだったんだ!って突っ込みたくなるくらい売れるね。